フォトスタジオで撮ってもらった写真のデータを保存する方法
フォトスタジオで撮影したデータは、CDやDVDで受け取るか、公式サイトにアクセスしてダウンロードする方法が一般的です。しかし、データを受け取った後は定期的にバックアップをとっておかないと、CDやDVD、ハードディスクの劣化によってデータが消えてしまうこともあります。ここでは、写真データを保存するための正しい方法について紹介します。
CDやDVDだけで保存するのは不安?
CDやDVDで写真データを受け取ると、半永久的に保存できると思って安心していませんか?実は、CDやDVDにも寿命があるので、CDやDVDだけでデータを保存するのはとても危険です。
■CDやDVDの寿命
CDやDVDの寿命については諸説ありますが、10年から30年ほどといわれています。寿命を短くしてしまう原因としては、傷や酸化があげられます。たとえば、CDやDVDの表のラベル面に傷が入ってしまうと、そこから空気が入り込んで酸化を促してしまうことも。酸化してしまうと、CD・DVDの裏面に白く膜が張ったようになります。白い膜が張ったような状態になってしまうと、クリーニングをしてもデータの読み込みが難しくなってしまいます。最悪の場合、二度と写真データを見られなくなってしまうかもしれません。
■CDやDVDの保管場所に気をつける
CDやDVDの劣化を早めてしまう原因に大きく関係するのが、湿度や温度、紫外線などの影響です。したがって、湿度や温度に注意して保管する必要があります。たとえば、
・高温多湿の場所での保管は避ける
・ディスクに傷が入らないように専用のケースに入れて保管する
・ディスクが汚れたら柔らかい布や専用のクリーナーを使用してキレイにする
など、上記の点に注意して保管するだけでも、CDやDVDの劣化を防いで、長く写真データを保管できます。
正しいバックアップの方法とは
CD・DVDだけでデータを保存しておくのは、おすすめしないことを、冒頭で紹介しました。では、どのようにしてバックアップをとればよいのでしょうか。続いては、正しいバックアップの方法について紹介します。
■外付けハードディスクにバックアップする
ポータブル型のハードディスクは、耐久性も高くおすすめです。ハードディスクを選ぶ際には、以下の点に注意して選びましょう。
・容量
写真データの量にもよりますが、できるだけ容量の大きなものを選ぶとよいでしょう。最近では、写真もとても高画質になっているので、1枚保存するだけでも大きな容量を使用することもあります。また、容量の大きなハードディスクを選んでおけば、次回フォトスタジオで撮影することがあっても、その写真データの保存も可能です。
・USB3.0搭載しているか
USB3.0は、USB2.0よりも、高速でデータ転送が可能です。バックアップもスムーズに行えます。
・ポータブルハードディスクを選ぶ
据え置き型の外付けハードディスクは、安価で購入できますが、耐久性においてはポータブルハードディスクの方が優れています。ポータブルハードディスクは、持ち運びを前提に作られているので、落としてしまった場合にも、壊れにくい特徴があるようです。
■2か所以上でファイルを残しておく
バックアップは、2か所以上の場所で残しておきましょう。2か所以上にデータを残しておけば、1か所に残したデータが消えてしまっても、もう1つのデータが残っています。たとえば、1つはハードディスク、1つはパソコンに保存するという方法などで、データを残すのもおすすめです。
バックアップはこまめにやろう!
写真データを大切に残すには、データのバックアップが重要であることは、理解していただけたと思います。しかし、バックアップは手間も時間もかかる面倒な作業です。
「後からやればよい」「すぐにデータが壊れることはないだろう」と思って、先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか。しかし、データの消失はいきなり起こるものです。たとえば、
・CD・DVDの破損
・ハードディスクの破損
・災害
などが原因となり、予期せぬタイミングで起こります。できるだけこまめに行うことをおすすめします。
■クラウドは災害にも強い
CDやDVD、外付けのハードディスクは、火災や水害、地震の際に破損してしまうこともあるようです。しかし、クラウドにデータをバックアップしておけば、思わぬ災害に遭ってしまっても、データを失うことはありません。
インターネット環境があれば、いつでもデータを確認できるのもメリットです。クラウドでのデータ保存は、さまざまな会社が提供しています。データ容量や値段もそれぞれ異なるので、よく検討してから決めましょう。
CDやDVDで受け取った写真データは、バックアップを取らずにいるとデータが消えてしまう可能性もあります。バックアップは、外付けのハードディスクやクラウドなど、2か所以上に行うことで、データ消失のリスクを回避できます。また、データは思わぬタイミングで消えてしまうので、できるだけこまめにバックアップをすることが大切です。